持続可能な社会へ
SDGs(Sustainable Development Goals)は、 2015 年に国連で定められた、2030 年までに持続可能でより良い世界の実現を目指す国際目標です。
17 のゴール・169 のターゲットから構成されており、今、世界的に企業が次代に向けて取り組むべき目標として注目されています。
わたしたちは、自分たちのルーツにある「三菱三綱領*」の精神の下、経営理念「私たちは、常に進化し、創造力と技術力で、真に豊かな環境、文化をつくり続けます」に基づいて企業活動を行っていますが、
これらは今日の SDGs の理念に通じているものです。
わたしたち組織設計事務所にとって、SDGs の多くは、世界をより良いものにしたいと考えるクライアントのプロジェクトを通し、より良い建築、街、ランドスケープなどの生活環境をつくることで実現されるものです。
私たちは、自らの知見や技術をプロジェクトに生かし、こうしたクライアントを積極的にサポートしていきたいと考えています。
今後は、私たちの企業活動を SDGs を介して「見える化」し、2030年の未来を見据え、技術革新と自らの創造力で、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
*三菱三綱領:所期奉公、処事光明、立業貿易。三菱創業時からの精神を、第四代社長岩崎小彌太がまとめたもの。
事業を通じたSDGsへの取り組み
サステナビリティ重要課題 1
Environment
気候変動や環境問題に対応した
持続可能な場を創造する
実施方法 | 活動事例(2024年9月現在) |
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グリーン調達の推進 |
グリーン調達ガイドラインの策定、広告発行物における森林認証紙の利用 |
木質材料の活用と |
「CLT PARK HARUMI(CLTの多様な利活用)」、「ザ ロイヤルパーク キャンバス札幌大通公園(ハイブリッド木造建築)」、「TOKYO MARINE CARRER DEVELOPMNENT CENTER(木質材料の活用)」、三菱地所グループを挙げての木材利用の取り組み、営業ツール、広報誌における森林認証紙の利用 |
環境配慮設計と |
「三菱電機ZEB関連技術実証棟『SUSTIE』」、「新菱神城ビル」、「高砂熱学イノベーションセンター」、多様なプロジェクトにおけるZEB、CASBEEなどの認証取得 |
持続可能なまちづくり |
「泉パークタウン」のまちづくり第6期、「ジュロンレイクプロジェクト」におけるマスタープランの提案 |
生物多様性への取り組みの推進 |
「ホトリア広場(大手門タワー・ENEOSビル/大手町パークビル)」における自然と都市の共存 |
サステナビリティ重要課題 2
Diversity & Inclusion
暮らし方の変化に対応しあらゆる人が活躍できる場を創造する
実施方法 | 活動事例(2024年9月現在) |
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働きやすく生産性の高い職場環境や柔軟な働き方に向けた改善 |
ワークフロー改善によるフロントローディングの実現、各種業務インフラ導入モニタリング、教育研修およびBIM推進プログラムの実施、ワークプレイスリノベーション、グループ報「Mマガ」 |
女性やシニア層などの活躍促進 |
女性管理職の登用、出産育児ガイドラインの策定、フルフレックスタイムの導入 |
CSR・コンプライアンスの推進 |
グループ行動憲章・行動指針の制定、コンプライアンス研修の定期的な実施、メディアポリシー |
品質をつくり込む仕組みと |
品質マネジメントシステム(QMS)制定とISO9001認証の取得、デザインレビューの実施、品質管理室の設置、フィードバック研修の実施 |
文化・技術の伝承と |
継承設計(三菱一号館、日本工業倶楽部会館など実績多数)、古図面研究会、OPEN CITY MARUNOUCHI、亘理町復興事業(「亘理町役場・保健福祉センター」) |
サステナビリティ重要課題 3
Innovation
新たな価値を生み出し続ける
革新的な場を創造する
実施方法 | 活動事例(2024年9月現在) |
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価値の再定義による既存ストックの活用 |
「大手町ビル・リノベーション」、「大手町ビル SKYLAB」、「池袋サンシャインシティ」水族館等各種のリノベーション、「旧名古屋銀行本店ビル (THE CONDER HOUSE 1926)」 |
外部とのコラボレーションによる新たな価値の創出 |
多様なプレイヤーとのコラボレーションプロジェクト (「東京海上グループ 新本店ビル」、「Slit Park YURAKUCHO」、「GINZA KABUKIZA(歌舞伎座・歌舞伎座タワー)」、「銀座ミキモト」等) |
プロセス変革による労働生産性の向上 |
BIMを活用した建築設計・施工・維持管理の情報連携に関する取り組み |
次世代ビジネスを通じた社会課題の解決 |
R&D推進部による各界エポックメーカーとのディスカッション(HPを通じて外部発信)、都市や建築のデジタルプラットフォームに関する共同研究、空飛ぶクルマや風況データ活用・健康管理などの実証実験 |
海外業務で求められる日本品質の提供 |
大丸有エリアや「泉パークタウン」におけるスマートシティ技術、日本企業の海外展開支援(「Zepp クアラルンプール」CM業務)、中国における某物流施設のCM業務 |
サステナビリティ重要課題 4
Resilience
安全安心に配慮し災害に対応して強靭でしなやかな場を創造する
実施方法 | 活動事例(2024年9月現在) |
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都市と建築を強靭化する |
豊かな共助への取り組み、「大手町フィナンシャルシティ グランキューブ」における水・電気の自立システム、「丸の内二重橋ビル」における有楽町地区の面的エネルギーネットワークの構築 |
地域対話と情報レジリエンス |
「福島テレビ」、各地のNHK放送施設(「NHK佐賀放送会館」、「NHK金沢放送局」など)、「熊本県民テレビ」における情報レジリエンス |
あらゆる災害に対応した |
自然災害ワーキングの実施、自然災害・感染症にも対応したBCP強化 |
情報セキュリティの強化 |
三菱地所グループ全体で捉える情報セキュリティ、サイバーセキュリティの検討 |
リスクマネジメント活動の継続と強化 |
リスクマネジメント対応会議の制定、業務リスクの抽出ポイントの共有、非常時対応マニュアルの策定、トラブル事例リスクセミナーの実施 |