建物を受け取る人のことを
誠心誠意考えるプロであってほしい
三菱地所グループの「行動憲章」で「私たちは誠実に行動します」と宣言しているように、誠実であることは組織を支える基本的な姿勢です。これは、社内だけではなく、社外のコミュニケーションにも欠かせない考え方です。たとえビジュアルを用いたプレゼンであっても、互いが接する情報量には差があるため、自分の持つイメージが100%相手に理解されるとは限りません。
そのような時も、その理解度のギャップを努力して埋めて、完成した建物を目の当たりにしたときに相手がどう感じるかまで想像して取り組むことが、信頼を築くための第一歩になります。だからこそ、自分が今できることに対して最大限の努力ができ、誠実に取り組む姿勢を持つ人と一緒に働きたいと思います。
「誠実さ」を組織の基盤として
新しいチャレンジを応援する環境に
当社は、ひたむきに仕事に取り組む人が多く在籍しており、誠実な姿勢が社風としてしっかり根付いているのは間違いありません。しかし、ひたすらに真面目なだけではよい建築をつくることはできません。
たとえば、新しいことにチャレンジしたい人が現れた時に、「これには問題がありそうだから難しい」と一蹴するのではなく、その問題を解決するための積極的なサポートをしていくことができるような、より懐の深い組織にしていきたいと考えています。
多様な経験を重ね、より広い視野を獲得する
私は支店勤務を経験したことで、意匠以外の職能の仕事の進め方や考え方などについても詳しく知ることができ、また会社全体を見る視点が大きく拡がりました。学生のみなさんにも、研究室の活動でも、アルバイトでも、何をきっかけにしてもよいので「外に出て」、多様な経験を積み、周囲をしっかり観察してほしいと思います。
日常生活はすべて建築に囲まれています。そこで建築物だけではなく、そこに集まる人びとの表情から周囲の環境、そこにいるときの自分自身の気持ちにまで目を向けることで、視野が広がっていくのではないでしょうか。