互いを理解し合うための「想像力」の大切さ
建築設計は、専門家同士のコミュニケーションなしには成立し得ないものです。それぞれの専門分野ごとに異なる言語や主義・主張がある中で、互いの考え方を理解し合いながら、一品生産ごとにひとつの結論を導き出さなくてはならないからです。
この相互理解のためには「想像力」、イマジネーションが必要不可欠です。建築設計事務所として「創造力」、クリエイティビティはもちろん大切ですが、「想像力」によって相手の気持ちが分かるようになり、その背景、すなわち社会全体への視座を得ることができるようになるものです。
それぞれの強みを「活かし合う」、
豊かなコラボレーションを生み出す組織へ
私たちが理想としている組織とは、それぞれの人たちが互いの役割や強みを理解し合い、対等なコラボレーションのもとで仕事に向うことのできる集団です。これを実現するためには、各々が自身のリテラシーを高めていくことが何より大切だと思っています。過剰な管理やトップダウンによって規範される旧態的な組織像ではなく、最低限のルールのなかで、みずから考え、責任のもとで行動する。これが、集団の力を何倍にも伸ばし、発展していける今日の組織のあり方であると考えています。
得意を磨き、幅を広げ、
ともに成長し続けるチームを目指して
今日、より複雑で幅広い社会課題への対峙が求められる私たち組織設計事務所において、それぞれが自分のスペシャリティ=得意分野を磨くことが重要です。
その深い知見により、他者のスペシャリティを尊重できるとともに、自分のスペシャリティが尊重をもって受け入れられることにもつながり、これによって初めて他者との協力や挑戦が可能になるのではないでしょうか。
加えて、得意分野への特化と同時に、近隣のカテゴリにも興味を持ち、じわじわと触手を広げてみてください。考えもしなかったアイデアや、思いもよらない成果につながることもあるはずです。それぞれが自分の領域を広げ、一緒に成長し続けるチームを目指していきましょう。