継承設計
三菱地所設計は、文化財の保存活用に限らず、多様な建築物の価値継承に対応した設計・コンサルティングを「受け継がれている都市や建築の価値を明らかにし、現代的な価値と共に未来へ向けて新たな価値を創造する設計」という意味を込めて「継承設計」※ と名付けました。
常に変化する都市や建築において、社会の要請に応じて変える部分と、価値を継承する部分を環境の中で共存させることで、ゆるやかに連なる歴史や人びとの活動が重層し、成熟社会に求められる豊かで多様な価値や魅力ある環境を創出することができます。
緻密な調査による価値判断に基づいた「歴史的建造物の保存活用」「リノベーション」「開発と継承」の豊富な実績のもと、設計、コンサルティング、技術支援、関係者との合意形成支援、アーカイブス(改修や解体に伴う記録調査)などの多様な手法で、経済性、機能性、文化的価値といった軸に留まらない、社会的価値の保全・発展に貢献します。
当社は「三菱一号館」から130年以上におよぶ自社の設計建築物の膨大な図面・写真資料を保管し、その分析を建築物の適正な価値検討にあたり参照しています。また、学識者とのコラボレーションや大学との連携研究にも取り組んでいます。