株式会社三菱地所設計(所在地:東京都千代⽥区、代表取締役社⻑:谷澤 淳一)は、2020年より当社が計画を手掛けてきた台湾・台北市に位置する老舗ホテル「(仮称)台北国賓大飯店(台北アンバサダーホテル)建替え計画」の本体建設工事が着工しましたので、お知らせいたします。
台北市の目抜き通りである中山北路の一等地に位置する計画地は、4,805㎡の敷地面積、76mの間口を持つ、中山北路エリアでは極めて稀な大規模敷地です。豊かな並木と、歴史や国際文化に彩られた当地の街並みは、地域住民はもちろん、国内外からの観光客にも長年愛されてきました。1964年に当地に開業した台北国賓大飯店(台北アンバサダーホテル)は、築60年を迎え、台湾の老朽化施設の建替促進条例の適用対象となったことから建替計画の策定に至りました。なお、既存建物の解体工事は本年8月中に完了しており、新施設の竣工は2028年春を予定しています。
なお、國賓大飯店股份有限公司(本社:台湾台北市中山北路二段 63 號、董事長:許 育瑞)と株式会社パレスホテル(本社:東京都千代田区丸の内 1-1-1、代表取締役社長:吉原 大介)のホテルマネジメント契約締結のもと、建替え後の新施設は「台北國賓皇宮酒店」(アンバサダーパレスホテル台北)として生まれ変わります。
このたび、9月20日に國賓大飯店股份有限公司の許 育瑞 董事長をはじめ、設計、建設、運営に携わる関係者が列席し、現地にて起工式を執り行いました。中山北路エリアを新時代へと導く嚆矢となるよう、関係者一同、本計画の竣工に向けて鋭意取り組んでまいります。
建物について
本計画は、ホテル棟と高級グレードなレジデンス棟の2棟が、レジデンスの共用部やホテルの付属施設からなる基壇部上に建つ複合施設です。計画地は台北市の新旧市街が交わる場所にあり、現代性と歴史性、国際性と地域性、都会と昔ながらの路地、豊かな自然環境など、多くの対比的な要素や特徴が交錯する文化性豊かなエリアです。
当社は、「Neo Classic」をコンセプトに掲げ、国際観光ホテルとしての歴史に裏付けされた格式の高さを、日本の精緻なものづくりの考え方を取り入れながら表現しています。長年にわたり当地で愛されてきた旧ホテルの外装タイルのパターンを現代へ昇華させたデザインの外装キャストや、重層するコーニスなど、来館者は外観から室内の隅々に至るまでの繊細なデザインから、その真髄である「唯一無二のおもてなし」を感じ取ることができます。
伝統を継承しつつ新しい時代を拓くデザインで、この中山北路エリアに新たなランドマークを生み出すことを目指しています。
計画概要
Data
名称 | (仮称)台北国賓大飯店建替え計画 |
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計画地 | 台湾 台北市中山区 |
事業主 | 國賓大飯店股份有限公司 |
用途 | ホテル、集合住宅 |
敷地面積 | 4,805㎡ |
延床面積 | 約71,298㎡ |
構造規模 | 地上SRC造、地下RC造/地上23階、地下6階 |
最高高さ | 約92m |
竣工予定 | 2028年 |
デザインアーキテクト | 株式会社三菱地所設計 |
現地アーキテクト | 大矩聯合建築師事務所 |
施工 | 中鹿營造、大陸建設 |
以上