丸の内パークビルディング・三菱一号館・馬場先通り地下接続工事
Marunouchi Park Building / Mitsubishi Ichigokan / Babasaki-dori underpass
丸の内パークビルディング・三菱一号館・馬場先通り地下接続工事
Marunouchi Park Building / Mitsubishi Ichigokan / Babasaki-dori underpass
都市再生特区により、環境を主要なテーマに掲げてさまざまな提案を行った「丸の内パークビルディング」(タワー棟、低層棟)と、復元した「三菱一号館」からなる街区開発。
美術館(三菱一号館美術館)として活用される「三菱一号館」と、商業ゾーンに囲まれたエリアには、緑豊かな憩いの空間として、ヒートアイランド対策にも貢献する「一号館広場」を整備しました。また、2021年に行った地下通路整備により、東京駅と接続する地下歩行者ネットワークを形成しています。
DATA
竣工年 | 2009年 |
---|---|
所在地 | 東京都 千代田区 |
用途 | 商業施設、オフィス、公共・文化・スポーツ |
敷地面積 | 11,931㎡(全体街区)、6,469㎡(三菱一号館) |
延床面積 | 204,729㎡(全体街区) |
階数 | 丸の内パークビルディング:地上34階、地下4階、塔屋3階 三菱一号館:地上3階 、地下5階(復元部分は地上3階、地下1階) |
構造 | タワー棟 :地上S造、地下SRC造、一部S造 三菱一号館:地上S造、地下SRC造、一部S造 (復元部:煉瓦組構造、木造小屋組) 地下通路:RC造 |
対地震構造 | 三菱一号館:免震構造 |
受賞内容 | ・2012年日本建築学会賞(業績) ・2011年度空気調和・衛生工学会賞技術賞 ・第52回BCS賞 ・日本建築学会作品選集2011 ・第20回AACA賞特別賞 ・日本建築家協会優秀建築選2010 ・平成22年度優良消防用設備等消防長官賞 ・DBJグリーンビルディング認証「プラチナ」 ・第12回日本免震構造協会賞作品賞 ・照明学会平成21年度照明普及賞 ・2011年度ランドスケープコンサルタンツ協会優秀賞 ・第9回環境設備デザイン賞環境デザイン部門優秀賞 ・第10回屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール国土交通大臣賞 ・平成23年度日本造園学会賞奨励賞 ・第30回 緑の都市賞 緑の拠点づくり部門 奨励賞 ・第11回 屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール 屋上緑化部門 国土交通大臣賞 View More |
当社業務 | 設計、監理、ランドスケープ |
開発面積(地下通路) | 約400㎡ |
CM内容(丸の内ブリックスクエア) | マネジメント型CM(内装監理業務支援およびB工事設計監理業務支援) |
三菱一号館
三菱地所設計の礎であるジョサイア・コンドル(1852~1920年)の設計、曾禰達蔵の現場主任により1894年(明治27年)、丸の内最初のオフィスビルとして竣工し、1968年(昭和43年)に姿を消した煉瓦造・地上3階、地下1階、英国ヴィクトリアン時代クイーンアンスタイルの三菱一号館の復元建築。
地下に免震層を設け、当時の煉瓦組積造、木造小屋組等を再現しました。
煉瓦・石・金物等、当時の図面・写真・史料より検討を行い、限りなく忠実に復元を行った上で、美術館として活用するための改変を行っています。
一号館広場
「丸の内パークビルディング」と「三菱一号館」に囲まれた人工地盤上にある「一号館広場」は、水と緑が豊かな憩いの中庭の創出により、連日多くの人びとで賑わいを見せています。街区を通り抜ける公開性の高い通路としても機能させながら、噴水やレストスペース、オープンカフェ、緑の中の散策路など、さまざまなシーンの連続により構成しました。
「三菱一号館」の設計者であるジョサイア・コンドルは、母国である英国を偲んで庭園にバラを用いていました。「一号館広場」では、「三菱一号館」が竣工した当時のオールドローズをはじめ、40種を超えるバラを用いるとともに、四季を通じて彩りを楽しむことのできる花木を植栽し、訪れる人びとを楽しませています。
丸の内ブリックスクエア
本プロジェクトに際しては、商業施設「丸の内ブリックスクエア」のテナント工事において、マネジメント型CM(内装監理業務支援およびB工事設計監理業務支援)業務を実施しています。
馬場先通り地下接続工事(2021年)
丸の内パークビル・JR京葉線東京駅・新東京ビルを接続するT字型の地下通路を整備しました。
この地下通路の整備により、丸の内地区と有楽町地区を接続し、JR京葉線東京駅と都営地下鉄日比谷駅を接続する地下歩行者ネットワークが形成されました。
また、通路内には蒸気配管も併せて整備し、丸の内地区と有楽町地区の面的な地域冷暖房ネットワークを構築することで、地域の環境性・防災性の向上、CGS排熱等の有効利用にも貢献しています。
Update : 2021.12.17