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(仮称)丸の内1丁目1街区(丸の内OAZO) 環境影響評価業務
該当法令:東京都環境影響評価条例
対象事業:高層建築物(平成14年7月の条例改正により、条例の適用外となった)
業務完了:2005年度
丸の内地域で、丸ビル・商事ビルに続くアセス案件として、明治安田生命ビルと同時期に進められた事業である。東京都の「高層建築物の新設」アセスで、環境項目として初めて「温室効果ガス」が取り上げられ、これまで地域環境が中心だったアセスが、地球環境も考慮するアセスへと変化した。
本アセスでは、地域冷暖房により熱供給を受ける計画建築物群が個別熱源方式を採用した場合と比較し、9%(1,771t/年)程度のCO2の削減が予想され、また事後調査(2002/7制度改正により対象外のため自主調査)により、熱負荷は予測を下回る排出量が確認された。
IPPCの報告等を受け、地球温暖化への関心は現在急速に高まっており、アセスにおいてもこれを取り上げることは極めて重要となっている。特に、民生部門でのCO2削減が京都議定書遵守上の大きな課題となっていたため、高層建築物においてこれを検討した本アセスは、パイオニアとして意義深い。
DATA
竣工年 | 2005年 |
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所在地 | 東京都 千代田区 |
用途 | 商業施設、オフィス |
敷地面積 | 約23,800㎡ |
延床面積 | 約335,000㎡ |
発注者 | 三菱地所(株)、(株)丸ノ内ホテル、日本生命保険(相)、中央不動産(株)、朝日生命保険(相) |
Update : 2016.06.16