丸の内永楽ビルディング
Marunouchi Eiraku Building
丸の内永楽ビルディング
Marunouchi Eiraku Building
既存建物3棟の敷地を一体的に開発したオフィスビル。
低層部には、丸の内のガイドラインで定められた31mラインに沿うように大庇を配置。その下に銀行・店舗・オフィスエントランスを設けました。計画地が丸の内と大手町の結節点に位置することから、高層部は「ゲート」を意識した外観デザインとしています。
先行する丸の内のプロジェクトで実証された省エネ手法・技術のノウハウを活用するとともに、新技術を積極的に採用し、最高レベルの環境性能を有しています。
DATA
竣工年 | 2012年 |
---|---|
所在地 | 東京都 千代田区 |
用途 | 商業施設、オフィス |
敷地面積 | 8,033㎡ |
延床面積 | 139,684㎡ |
階数 | 地上27階、地下4階 |
構造 | 地上S造、地下SRC造、一部S造 |
受賞内容 | ・平成24年照明普及賞/2012(一般社団法人 照明学会/日) ・第54回/2013年 BCS賞(一般社団法人 日本建設業連合会/日) ・2013年度日本建築家協会優秀建築選(公益社団法人 日本建築家協会/日) ・日本建築学会作品選集2014(一般社団法人 日本建築学会/日) View More |
当社業務 | 設計、監理、ランドスケープ、土木設計監理 |
開発面積(地下連絡通路) | 接続部幅員18m、延長26m |
ランドスケープ
ランドスケープ計画に際しては、元来ポテンシャルの高い計画地にさらなる魅力を添えるデザインを展開しました。
賑わいの基軸である丸の内仲通り沿いには、落葉樹と常緑樹の高木二列並木を配置。まちなみの連続性を継承しながら、春の新緑、夏の緑陰、秋の黄葉、冬の陽光、と季節ごとに異なる表情を見せ、来街者がいつでも楽しめる空間を目指しています。また、壁面緑化の回廊であった「永楽小径」をリニューアルし、通過機能動線に滞留機能を付加。その際、高層建築の狭間を感じさせないような緑の構成を意識し、静と動が穏やかに交わる空間を創出しました。
建築物上にも積極的な緑化を行い、仲通りと永楽小径のコーナー部を中心に施した壁面緑化は、2階テラスの落葉高木、3階の竹のスクリーンにより、仲通りを回遊する歩行者に豊かな緑量感を与えています。
地下接続通路
丸の内地区のビル建て替え事業に伴う東京メトロ東西線大手町駅への大手町駅新B1出入口、丸の内永楽ビルを結ぶ地下通路の整備を行い、ビルの就業者・来館者、一般地下鉄利用者の利便性向上と大丸有地区の一連の地下歩行者ネットワーク拡充を実施。
サンクンガーデンとの接続による地下鉄開口幅制限の緩和により、ゆとりある通路幅員・天井高さを実現したことで、開放性に富んだ快適な地下空間を創出しました。
また、地下通路とビルの内装デザインの統一や駅改修計画との連携により、空間的な一体感を演出しました。
Update : 2021.12.16