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2023.07.21

⾼精度デジタルツインモデルによる
熱設備ソリューション「HEAT DX」の実証を開始

株式会社三菱地所設計と⼤阪エネルギーサービス株式会社は、トップクラスのエネルギー効率を誇る地域冷暖房施設(DHC)プラントの最適設計と最適運転・保守管理により、脱炭素社会に貢献してきました。
それらのノウハウに基づく負荷予測、運転モデルなどの構築に必要なデータ分析技術と、株式会社リレーションコンサルティングによる最新のAI 技術により、熱設備の⾼精度デジタルツインモデルを構築し、これまでのテクノロジーでは課題解決できなかった、ディマンドリスポンスの⾼度な対応や、設備品質のさらなる向上などの新たな課題を解決する「HEAT DX」(登録商標出願中)の実証を開始しました。

DHC 設計・運転管理・AI エンジニアリングの3 社協業による、
⾼精度デジタルツインモデルを⽤いた「HEAT DX」で新時代の課題を解決

今回、構築の対象となった「⼤阪駅DHC プラント(第2 プラント)」(⼤阪府⼤阪市、運⽤:⼤阪エネルギーサービス株式会社)は、省エネ⼤賞や空気調和・衛⽣⼯学会賞技術賞 を受賞し、その運転・管理技術が⾼く評価されてきました。こうした実績からなる運⽤データによるデジタルツインモデルを活⽤したDX化により、熱設備業界とそれを取り巻く社会課題を解決するとともに、仮想空間と現実空間の⾼度な融合を図るSociety 5.0 の実現に貢献します。

「HEAT DX」は、《熱設備の運転・点検・保全までの全体業務を、デジタルツイン技術とIOT デバイス(Wi-Fi カメラ等)によるデジタルソリューションで最適化する》⾰新的なサービスブランドで、現在、上記プラントにて運転⽀援の実証を経て、今後、サービスとしての⾼度化とさらなる展開を⽬指してまいります。

  1. 平成27 年度省エネ⼤賞 省エネルギーセンター会⻑賞(主催:⼀般財団法⼈省エネルギーセンター)
  2. 第52 回空気調和・衛⽣⼯学会賞技術賞 建築設備部⾨(主催:公益社団法⼈空気調和・衛⽣⼯学会)

開発の背景

こうした中、地域冷暖房施設(DHC)は、⼤型蓄熱システムなどの電⼒需給調整設備を備えており、「都市型DR のリソース」のひとつとして期待されていますが、その有効利⽤のため、運転管理者には今まで以上に⾼度な経験と運転技術が必要とされます。
DHC プラントの運転⽀援を⾏う「HEAT DX」は、こうした背景のもと、熱設備業界、ひいてはそれを取り巻く社会的課題の解決を⽬的として実証・着⼿されました。

「HEAT DX」が提供するサービス。熱設備の運転・点検・保全までの全体業務を、デジタルツイン技術とIOT デバイスによるデジタルソリューションで最適化します。

HEAT DX による運転⽀援とは

外気温度・湿度、流量、温度、圧⼒、バルブ開度などのデータを、システムの運転を再現できるデータセットにまとめ、最新の機械学習を⽤いて⾼精度なデジタルツインモデルを構築しました。「HEAT DX」による運転⽀援は、このデジタルツインモデルを⽤いたクラウド上のシステムから実際のプラントの運転者に、負荷予測、運転計画、運転モニタリング、運転評価までリアルタイムに情報を提供することで、最適化された運転を⽀援します。

「HEAT DX」による運転⽀援
デジタルツインモデルによる各データ予測値と実測値を⽐較すると、⾼い精度で⼀致していることが実証されました。

今後の展開

各社概要

以上

本件に関するお問合せ先

株式会社三菱地所設計 広報室
TEL 03-3287-5001

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