THEME 01
それぞれの産休・育休の取得
増田:支店に異動して、大規模な再開発プロジェクトに携わっていた時期に育休を取得したのですが、私としては「キャリアを長く中断したくない」という想いが強くありました。産休は出産予定日の6週間前から取得できますが、キリよく4週間前まで働いて、育休を含めて約5か月で職場に復帰しました。
夫が勤めている会社では産後パパ育休の取得を推奨していたので、産後の1か月と、私の職場復帰から子どもの保育園が決まるまでの間、夫は計6か月間の育休を取りました。ただ、すぐには保育園に入れなかったので、一時保育に預ける期間を経て新年度から保育園に入園して今に至っています。一時保育の時期はフレックスタイム制の勤務体系を活かし、夫婦で協力してお互いの仕事時間を確保しつつ、送り迎えをしていましたね。
本田:私は、ずっと設計を担当していたプロジェクトがいざ着工を迎えて、約半年を迎えるくらいのタイミングで産休に入りました。子どもは12月生まれ。当初から1歳になったあとの4月に保育園に入れたいと思っていたのですが、やはり育休期間をどう設定するかはとても悩みました。
最終的に1年4か月の育休を取得し、産休と合わせるとちょうど1年半ぐらいの期間を経て復帰しました。
濱崎:私はふたり目の子が生まれた際、3か月間の育休を取得しました。当初は妻が里帰り出産を予定していて育休取得は考えていなかったのですが、諸事情により東京で出産することになり、育休を取ることにしたんです。なので、計画的な取得だったわけではなく、2か月ぐらい前に急に申請したようなかたちになります。
今では本当に取得しておいてよかったと思いますね。なんならもうちょっと長く取ればよかったな、と思っています。本田さんは1年半どんな感じで過ごされていましたか?
本田:予定より早く産まれたこともあって、最初の3か月くらいは里帰りをしていました。自宅に戻ってからは、家の近くに保育園併設の区立の児童館があったので、そこに週2、3回、何かしらのプログラムがある日はほぼ毎回行って、ママ友ができたり。大変だったけど、楽しいこともいっぱいありました。日中に大人とおしゃべりできたのは息抜きになりましたね。
濱崎:私の場合、夫婦で育休を取得したので「ひとりで子育てをした」というような経験はないわけですが、とはいえ育休中の経験から、子育てや家事がどれだけ大変なことかよく分かりました。それだけでも育休をとってよかったなと思っているんですよね。
明日までにこれをやらないと……と頭のどこかで仕事のことを考えながら育児をするのと、育休を取って3か月間まるまる仕事から離れ、きちんと子どもと向き合えるのは精神的に全く違いましたね。