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CROSS TALK

CROSS TALK Vol.02

#働き方

三菱地所設計での子育てとキャリア
「産休・育休」座談会

変わりゆく建築業界、三菱地所設計で「産休・育休」のリアルとは?

さまざまな働き方施策のもと、一人ひとりの多様な働き方の実現を目指す三菱地所設計。
当社では、ライフステージの変化に合わせ、それぞれが安心して働ける職場環境の構築を行っています。
実際に産休・育休を経験した3人の社員に話を聞きました。

MEMBER

トークメンバー

本田 莉沙

本田 莉沙

機械設備設計部 / 2019年入社

2019年新卒入社(機械職能)。都心部のホテルの設計に従事したほか、多様なプロジェクトの設計や監理を担当。2022年~2024年にかけて、産休・育休(計1年6か月)を取得。現在は時短勤務。

濱崎 翔平

濱崎 翔平

工務部 / 2014年入社

2014年新卒入社(工務職能)。入社より工務部に所属(うち2年間はコストマネジメント部に研修所属)。主に首都圏の大規模プロジェクトの工事監理に携わる。2023年に第二子の育休(3か月)を取得。現在はフルタイム勤務。

増田 有佐

増田 有佐

関西支店 / 2018年入社

2018年新卒入社(意匠職能)。建築設計二部にて幼稚園や集合住宅など多様なプロジェクトに携わる。2022年、関西支店に異動し、大規模再開発プロジェクトを中心に担当。2023年に産休・育休(計5か月)を取得。現在はフルタイム勤務。

THEME 01

それぞれの産休・育休の取得

増田:支店に異動して、大規模な再開発プロジェクトに携わっていた時期に育休を取得したのですが、私としては「キャリアを長く中断したくない」という想いが強くありました。産休は出産予定日の6週間前から取得できますが、キリよく4週間前まで働いて、育休を含めて約5か月で職場に復帰しました。
夫が勤めている会社では産後パパ育休の取得を推奨していたので、産後の1か月と、私の職場復帰から子どもの保育園が決まるまでの間、夫は計6か月間の育休を取りました。ただ、すぐには保育園に入れなかったので、一時保育に預ける期間を経て新年度から保育園に入園して今に至っています。一時保育の時期はフレックスタイム制の勤務体系を活かし、夫婦で協力してお互いの仕事時間を確保しつつ、送り迎えをしていましたね。

本田:私は、ずっと設計を担当していたプロジェクトがいざ着工を迎えて、約半年を迎えるくらいのタイミングで産休に入りました。子どもは12月生まれ。当初から1歳になったあとの4月に保育園に入れたいと思っていたのですが、やはり育休期間をどう設定するかはとても悩みました。
最終的に1年4か月の育休を取得し、産休と合わせるとちょうど1年半ぐらいの期間を経て復帰しました。

濱崎:私はふたり目の子が生まれた際、3か月間の育休を取得しました。当初は妻が里帰り出産を予定していて育休取得は考えていなかったのですが、諸事情により東京で出産することになり、育休を取ることにしたんです。なので、計画的な取得だったわけではなく、2か月ぐらい前に急に申請したようなかたちになります。
今では本当に取得しておいてよかったと思いますね。なんならもうちょっと長く取ればよかったな、と思っています。本田さんは1年半どんな感じで過ごされていましたか?

本田:予定より早く産まれたこともあって、最初の3か月くらいは里帰りをしていました。自宅に戻ってからは、家の近くに保育園併設の区立の児童館があったので、そこに週2、3回、何かしらのプログラムがある日はほぼ毎回行って、ママ友ができたり。大変だったけど、楽しいこともいっぱいありました。日中に大人とおしゃべりできたのは息抜きになりましたね。

濱崎:私の場合、夫婦で育休を取得したので「ひとりで子育てをした」というような経験はないわけですが、とはいえ育休中の経験から、子育てや家事がどれだけ大変なことかよく分かりました。それだけでも育休をとってよかったなと思っているんですよね。
明日までにこれをやらないと……と頭のどこかで仕事のことを考えながら育児をするのと、育休を取って3か月間まるまる仕事から離れ、きちんと子どもと向き合えるのは精神的に全く違いましたね。

THEME 02

育休・産休に「至るまで」の過ごし方

増田:私は支店異動の時点で結婚が決まっていたので、出産を含む将来のライフプランについては上司に早々に伝えました。当社は、大学院卒(24歳前後)の入社が多く、設計の仕事は5年目で一人前とみなしてもらえるかどうか。その時点でだいたい30歳です。私は妊娠・出産はなるべく早くしたいし、出産後は育児をしながら仕事も一生懸命やりたいと考えていて、これが達成されるならポジティブに異動できます、と上司に伝えると、「それはあなたの人生において大事なことだ」と言ってもらえました。事前にコミュニケーションを取れていたことで、妊娠したときも気負いなく伝えられました。

濱崎:上の子が生まれた4年くらい前は、男性が育休を取得するケースってまだほとんどなかったように思うし、私自身も取っていなかったんです。ふたり目が生まれた2023年時点では周囲でも男性社員の育休が増えてきていて、私自身、今回の取得にあたってはごく自然に「育休を取る」という選択肢が浮かんできたような感じでした。社内の雰囲気に後押しされたところもあるかもしれない。
ただ、急に育休の取得を決めたので、メインで担当していた物件を2週間ぐらいで後輩に引き継ぐことになってしまい、後輩には申し訳なかったし、不安も感じましたね。

本田:私は、妊娠した時点で設計中のプロジェクト、ちょうど設計から現場のフェーズに移るプロジェクト、現場が進行中のプロジェクトがそれぞれあり、これとは別にもうひとつ現場を担当してほしい、と言われていたものもあったのですが……、つわりなどで体調が万全ではない時期もあったので、そういう時は上司に相談させてもらいました。ちょうど私が産休に入るタイミングで同年代の方が転職してこられたのですが、後任が決まったこともあり、あまり不安を感じることなく産休に入れたのは幸いでした。

増田:当社の特徴として、規模が大きいプロジェクトが多く、要する年数が長いので、なかなか最後までやり切ることができないケースがあるのは難しい問題ですね。

THEME 03

多様なはたらき方をバックアップするさまざまな制度

増田:子育てに関する当社の制度は総じてすごく手厚くて、「子育てしながら働きやすい設計事務所」という点では本当に一番なんじゃないかと。画一的な対応ではなく、きちんと会社がそれぞれの人と話し、各者にとってベストな休みの取り方の実現に向けて寄り添ってくれた印象があります。ギリギリまで働きたいと伝えたときも、体の心配こそしてくれましたが、そんなのやめてください、とは言わないでいてくれたのが嬉しかったです。

本田:私自身は、半休や時間休といった多様な休暇の仕組みには現在進行形で助かっています。妊娠中の体調は人それぞれですし、やっぱり子育てが始まると、こういう小さな時間単位で必要になったりすることもありますよね。

濱崎:何より、そういった制度に関する説明が丁寧で、安心して利用できたのが大きかったです。
産休・育休取得に関するガイドブックがあるのですが、これはとても使いやすかった。子どもは予定日より数週間早く生まれたのですが、ガイドブックで「産後パパ育休」という国の制度を使えば飛び飛びでも休みを取れることを知りました。1週間の産後パパ育休、1週間の出勤を経て、本格的に育休に入れたのはよかったです。こういう取得の仕方ができるのは業務調整や引き継ぎの上でも本当に助かりました。

増田:そうそう。「規則には明記されているけどいちいち説明しない」ケースって世の中には多いみたいなので、会社が分かりやすく情報をまとめてくれているのはありがたいですよね。
復帰にあたっても、「早く復帰したいけれど、時短勤務はしたくないです」と伝えると、受け入れてくれて。個人の希望をヒアリングし、プロジェクトチームにつないで調整してくれたので、私自身すごく職場に帰ってきやすかったです。

本田:私は現在、1日の勤務時間を6.25時間とする時短勤務で働いています。どうしても終わらない時には自分で調整して、朝、保育園へ送る前に在宅で1時間ほど作業することもありますが、周囲のサポートもあり時短の枠内で働けていると思います。

THEME 04

変わりゆく「建築・建設業界のリアル」の中で

本田:年次的に、来年には自分も後輩の教育担当になるのですが、私自身が苦労するならいざ知らず、一緒に仕事をする若手が「時短勤務の先輩には、なかなか質問ができない」と感じてしまい、苦労するようなことになるとちょっと申し訳ないと思います。

増田:一時期から「心理的安全性」と言われるようになりましたが、いろいろな働き方があるんだよ、ということを示すだけでもいいんじゃないかな。バリバリ働いている同期と同じだけの知識量や設計力を仕事として会社に提示できないとしても、私たちはもっと別のことを経験しているから。そういうことを話してあげたり、みんなが産休・育休を取るときにも、大丈夫、何とかなるよ、という雰囲気をつくることが大事なのかなと思うんですよ。

濱崎:そうですね。私の場合、やはり育休前の引き継ぎの際には、「このまま竣工まで担当してもらうから、何でも相談に乗るし質問して!」と伝えてみたものの、実は育休中に仕事の連絡はほとんどなかったんです。私が育休を取っていることをご存知ではない社外の方からの問い合わせも、みんながカバーしてくれていました。

増田:やはり建築業界って、仕事とプライベートのバランスを取りながら働くのは難しいんじゃないか? と世間で思われている気はしますし、実際、急な打ち合わせや出張、現地調査もありますよね。そこで、うちの場合は週末に翌週の仕事の予定について夫婦で話し、保育園のお迎えはどっちが行こうか、ご飯は、寝かしつけは……といったことを夫婦で一通り決めています。今のところ、うまく回せていますね。

本田:ある程度は個人の裁量でどうにかなっても、現場で施主がいる場面で、設備担当者は私ひとり、というケースも往々にしてありますから。私自身はきちんと打ち合わせに出たいタイプなのですが、関係者に伝えてあるので、本当に帰らなきゃいけないときは他職能の方に話を聞いておいてもらい、後から共有してもらったりしているんですよ。みなさんとてもご理解があって、助けられています。

THEME 05

子育ての経験を設計に活かす/多様性ある組織へ

本田:途中で現場から抜けてしまったプロジェクトは、主担当で設計を頑張っていたので、もし1年出産が遅ければ竣工まで見届けられたんじゃないか……という気持ちはやはりあります。でも、子どもを産んだことの後悔はありませんし、育休に入ったことも納得しています。ただ、やっぱりあの現場を担当する機会はもう取り戻せないな、とか。いろいろ考えると複雑で、思うところはありましたね。

増田:ただ、仮に育休を取ったとしても、仕事に対する考え方が変わるわけでも、仕事で学んだことが消えてしまうわけでもないと思うんです。若いときに一所懸命に業務に打ち込んでいれば、それなりに知識も経験を蓄えることができる。若い方に伝えたいのは、将来的に子どもを産み育てる予定があってもなくても、今の仕事を一生懸命頑張っていれば安心して休めるんじゃないか、ということ。確かにプロジェクトや現場が途中で途切れてしまうように感じて、不安を抱いてしまうと思う人もいると思うんだけど、決してそんなことはないよね。

本田:組織体として見たときに、今後当社に子育て経験者が増えていくことで、多様な視点を持つ組織設計事務所として、さらに提案の幅が広がりそうに思うんです。普段の暮らしの中でも、仕事の上でも、子どもがいなかったら見つけられなかった気付きが都市や建築にはたくさんあり、これからの設計で発想が変わりそうだなと思って日々過ごしています。

濱崎:部署それぞれで男女比や働き方も違うので、育休の取得状況にはまだ多少は差があるかもしれません。私が所属する工務部は男性比率が高いのですが、男性育休の取得も浸透しつつあります。変わりつつある時期にあるなということは実感として感じていますね。

#01

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#支店異動

支店ならではの環境で実感する、自分自身の成長と学び

#02

#02

#働き方

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